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みかんの箱(天使の羽根)

花より団子の二時小説と時々オリジナル小説(BLなど)を時々更新中♩
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もう一人の天使

もう一人の天使 0話

夜明け前のスピンオフ
もう一人の花沢類くんの日常をお届けします。
基本読み切りの予定です~


もう一人の天使 

0話


俺の名前は花沢類。
正確に言うと、花沢類っていう名前をつけられたロボットね。
牧野と一緒に暮らしてて、心の友っていうの?家族みたいな存在で、お互いを大切に思い合ってる。
その証拠に、、彼女の左の薬指には俺と牧野をつなぐ指輪みたいなものがはまってるだろう?

ずっと、二人寄り添って生きていくと思っていたんだけど・・・

最近、牧野に恋人ができた。
高校生の頃の初恋の相手で、俺のオリジナルモデル。
名前も一緒だし誕生日も同じ、性格なんかも似たようにプログラムされているらしい。

時々、牧野が、
「_うわっ、その言い方本物そっくり!」
とか言うから、自分ではわからないがよく似ているんだと思う。
と、言っても、実物に会った事もなければ、本家花沢類にはまだ俺の事を話していないらしいが__。

俺は、牧野が幸せになることを望んでいる。
ずっと、彼女の苦悩を見てきたから、彼女の笑顔が見られば俺は幸せなんだ。いつまでも影のように寄り添って支えるつもりさ。

_でも、、最近なぜが核の分が熱くなるような、不思議な気持ちになるんだ。

俺はロボットだし、感情なんてものは持ち合わせていないはずなのに、優れたAIの高度すぎる人口知能は感情のようなものまで生み出すのかもしれない。
動物でもそうだろう?知能の高い動物ほど、恐怖や嫉妬、愛情やなんやら、複雑な感情を持つという。

人間並みの知能を持った俺にそんな感情が生まれてもおかしくないだろ?

牧野が言うには、オリジナルの花沢類は感情が希薄で淡白な性格だという、それを聞いて、俺は少しだけ心配になったんだ。

_もしかしたら、本家の花沢類は知能が低いのかもしれないな・・と。

本人に会ってみなことにはなんとも言えないが、密かに心配しているんだ・・。
つくしは、ロボット工学の分野においては、ほとんど天才と言っていいほどの頭脳の持ち主・・。そんな、彼女のパートナーがそんな奴だなんて耐えられるはずがない。

もしかしたら、高校生の頃の思い出補正が働いているだけで、すぐに冷めてしまうかもしれない。

花沢類は、誕生日の前の日につくしから送られた、バイブレーション機能付きの新しい腕の動作確認をする。

ウィーーンウィウィンウィン・・

もしかしたら、この機能がすぐにでも役に立つ日が来るかもしれない・・。

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もう一人の天使

もう一人の天使 1話

もう一人の天使 1話

俺の名前は花沢類。
正確に言うと、花沢類っていう名前をつけられたロボね。
牧野と一緒に暮らしてて、心の友っていうの?家族みたいな存在で、お互いを大切に思い合ってる。

俺は牧野の話し相手というか、家族として作られたんだけどさ、一応オプションっていうの?便利な機能も搭載されてるんだ。

_実はその機能の一つで、サーモグラフィーって言って、体表面の皮膚温度分布を測定してする機能なんだけど、俺はその機能を駆使して牧野の体調管理を密かに行っている。

だから、ある事に気がついてしまったんだ__。

_ウィーーンウィンウィン・・・

花沢類は、最近日課なっている新しい手の動作確認をしながら、さっきバタバタと慌ただしく出て行った牧野の言葉を思い出していた。

「_今日も、仕事の後に食事の約束をしているから、もしかしたら泊まってくるかも、、だから先に寝ててね。」

(_かもしれないじゃなくて、泊まってくるんだろ?)

俺はそう言いたかったけれど、止めておいた。_だってロボットがそんなこと言うなんておかしいだろう?

でも、最近の俺はやっぱり少しおかしいんだ。こんなことが気になること自体結構重症だよな__。

_オリジナルの花沢類と再会してからの牧野は、それまでの真面目さを返上して、時折無断外泊をするようになっていた。

初めての無断外泊は確か、道明寺の元婚約者の大河原滋の家に遊びに行った日だった。
2度目は、オリジナル花沢類からブルーノートに誘われた日。牧野は、「ライブに行ってくるから少し遅くなるわ」なんて言って出て行ったくせに、結局帰ってきたのは翌日の夜だった。

_牧野のちょっとは日を跨ぐらしい。

3度目は__

あの日は、珍しく出勤前に、「今日はもしかしたら泊まってくるかもしれないから・・」と牧野が言い置いて出勤していった。

でも、結局キャンセルになったから帰るわって連絡が来たにもかかわらず・・なぜか翌日の朝にまで帰ってこなかった。

俺はロボットだし、眠くなったりしないから充電だけ気をつけて、朝まで牧野の帰りを待っていた。

「_た、ただいまぁ・・・」

いつもだったら、玄関を開けるなり「ただいま~~!!」なんて大声を張り上げながら入ってくる牧野が、なぜかコソコソと声を潜めて泥棒のように静かに部屋に入ってきた。

「_おかえり。ずいぶん遅かったんだね?もう朝だけど・・」
「_え?あ、、ご、ごめんね?ちょっと、きゅ、急遽会えることになって、泊まってきたんだ・・あ、あはは///」
「_ふ~ん」

_それだけでも、かなり怪しかったが、、入ってきた牧野の姿を見た途端、俺は牧野の体調の変化に気がついてしまったんだ。

_あれ?何かいつもと違うぞ__と。

不思議に思った俺は、サーモグラフィーを作動してもう一度牧野を見ると・・・
牧野の腰の部分に熱が集まっていて、「何か」をしてきたことが一目瞭然だった。

牧野がオリジナルモデルと付き合い始めた時、男女交際について検索掛けまくった。
男女が交際を始めると、デートをしたりキスをしたり、性行為をしたりするようになると予め調べていたからすぐにわかった。

_きっと、性行為をしたんだと。

そして・・・

その日以降、牧野は、オリジナル花沢類と会う日は「性行為」をして朝帰りするようになったんだ・・。


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もう一人の天使

もう一人の天使 2話

もう一人の天使 2話

俺の名前は花沢類。
正確に言うと、花沢類っていう名前をつけられたロボね。
牧野と一緒に暮らしてて、心の友っていうの?家族みたいな存在で、お互いを大切に思い合ってる。

「花沢類?今日はちょっと遅くなるから先に寝てていいからね?」
「花沢類と会うの?」
「え?_う、うん、仕事の後に食事してくるから遅くなると思う。」
「ふ〜ん」
_遅くなる…ね。
「そんなこと言って、今日も朝帰りなんでしょ?最初からそういえばいいじゃん」
「_ゔっ///…そ、そんな、まだ決まったわけじゃないし・・///」
「_そ?ま、別にいいけどね、じゃあ、いってらっしゃい」
「…ん、じゃあ、行ってきま〜す」

バタン__
大きな音を立てて、牧野は出勤していった。
「あ〜あ、行っちゃった」
牧野が「性行為」をして朝帰りをするようになってから、なんだか前以上に核の部分がもやもやとして、なんか不思議な感じなんだ。

このモヤモヤを解消するため、俺は意を決して、「性行為」について勉強する事にしたんだ。

カタカタ….

検索すると、性行為についてのあれこれが出てくる。

「ふ〜ん。人の体ってこんな風にできてるんだ」

検索画面に出てきた、片っぱしから開いて知識を蓄えていく。

「オーガズムねぇ…まあ、俺の腕があれば余裕だな」

ウィーンウィンウィン___

なんとなく自慢の腕がなる_いや、動作確認をしてしまう。

あ、もちろん怪しいウィルスがついてそうなサイトや、個人情報を登録しなきゃいけないようなサイトは避けたからご心配なく。

そんなサイトの一つで、「ラブコスメ」なるものを紹介するウェブサイトのコラムコーナーで目にした一文に衝撃を受けた。

「女性が感じるセックス」
一番重要なのは、男性が「射精」してくれたということ。セックスにおける脳波の実験で、女性が一番エクスタシーを感じるのは「男性が射精をした瞬間」ということが分かっています。

_射精

俺がいくら現代の最先端技術の象徴のようなロボットであっても、さすがにそんな機能は持ち合わせて居ない__。

ウィーンウィンウィン__うぃ………ピタッ

花沢類は日課となっている、右手の運動を休止する。

「こんな練習いくらやったってダメなんだ__」


もう一人の天使

もう一人の天使 3話

もう一人の天使 3話


俺の名前は花沢類。

正確に言うと、花沢類っていう名前をつけられたロボね。

牧野と一緒に暮らしいて、心の友っていうの?家族みたいな存在で、お互いを大切に思い合っている。

前にネットサーフィン中に見つけたコラムを読んでから核の部分がどうもすっきりしない。


_射精


その二文字が重くのしかかる。

別に俺はロボットだし人間のように射精なんてする必要が無いんだけどさ…

なんでだろう…あんなに気合を入れて練習していた「手首の運動」も全くやる気が起こらない。

「…射精って、どんな感じなんだろう?射精が出来たらもっと牧野を喜ばせてあげられるのかな……」

知らず知らずに口に出していたのだろうか…たまたま通りかかった牧野に聞き咎められた。

「花沢類?…射精がどうしたの?」

「別に」

「別にって……」

ついて出た言葉はこれだけ。
だって、他になんていえばいいのさ?
射精する機能をつけてくれなんて言えるわけ無いじゃん。
「なんで?」って聞かれたらなんて答えたらいいのさ。

そのまま、無言でやり過ごそうと試みるが、今日に限ってはうまく行かなそうだ。
なにやら、俺の目線に合わせるために、うんこ座りまでして心配そうに眉を顰めた。

「最近元気無いから心配していたんだよ?もしかして、射精と関係あるの?」

牧野は優しい口調で…まるで子供に対して話すような口調で話しかけて来る。

普段だったらそんなこと全く気にならないのに、なぜか今日に限っては妙に気に障った。(電波が乱れた)

_子供扱いするなよ!……っと。

「そう…だよ。俺、射精がしたいんだ」

俺の言葉に、牧野は不思議そうな表情で見返してくる。それにしても、あからさまな「射精」というワードにも顔色一つ変えないなんて……一体どういう神経をしているんだろう。

「どうして射精がしたいの?」

「どうしてって…あんたに喜んで欲しいからに決まっているだろ!…もう放って置いてくれよ」

「そんな…今までそんなこと一言も言ってなかったのに一体どうしちゃったのよ?」

「うるさいな…もう仕事行きなよ。遅刻するよ?」

そう言い捨てると、心配そうな牧野を横目に、サッサと自室に飛び込んでドアを閉めた。

バタン__

「花沢類……」

ドアの向こうから牧野の寂しそうな呟きが聞こえた。




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もう一人の天使

もう一人の天使 4話

もう一人の天使 4話


って、今日は昨日の続きね。悪いけど、ちょっと俺の話を聞いてくんない?

しばらくすると、牧野が出勤して部屋は静寂に包まれた。

今の今までドアの前で「花沢類~」とか「出ておいで~」何て言っていたけれど、全く無反応な俺に諦めて出勤していった。

少し大人気(ロボット気)なかったかな?何て思わないこともないけれど、核の部分に巣食うもやもやは晴れるどころかますます重さを増した。

一体どうしてしまったのだろう?俺はロボットの筈なのに、最近は感情のようなものが強くなっているような気がする。

「ふぅ…行ったか」

牧野の気配が消えたことを確認すると、俺は部屋を抜け出して気分転換にネットサーフィンを始める。

カタカタカタカタ………

なんとなく先日のラブコスメのサイトを開いてもう一回コラムを読み始める。

やっぱり、人の女は射精する瞬間が一番オーガズムを感じるらしい…

やっぱりそうだよな。

分かっていたことだけど、改めて確認して再びモヤっとする。

画面を落とそうとスクロールしていると、横に関連するコラムコーナー一覧に不思議な文字を見つけて指が止まる。

『中イキのススメ!感じる身体の作り方』

中イキ?感じる身体って…射精すればオーガズムを感じるんだろう?

不思議に思いクリックすると……

「えっ?」

そのコラムの内容は、先日の射精事件を一瞬で払拭するような内容だった。

『世の女性たちは、パートナーとのSEXでオーガズムを感じられず人知れず悩んでいるという。

なんでいけないの?不感症なの?いいえ違います!身体が未開発なだけなんです。

自分も楽しみながら膣開発出来る方法、それはバイブを使ったオナ**なんです

今のバイブは女性が使う事を考えて作られてるモノが多く、その中でも中イキトレーニングとしても楽しめるのが~~ごにょごにょごにょ__』


バイブ__

トレーニング__


「そういうことか……」

射精をする事はできなくても、俺には牧野をトレーニングする腕がある……

花沢類は久しぶりに自慢の腕のスイッチをONにする。

ウィーンウィウィウィン………

「早く帰って来ないかな♪」

**

どれくらい練習していたんだろうか・・

気がつけば、外はとっくの昔に真っ暗になっていて、牧野の帰宅を告げる玄関のドアが開く音が聞こえて来た。

花沢類はいそいそと玄関までお出迎えする。

「おかえり♪」

「ただいまぁ~」

朝とは打って変わってご機嫌な俺に、牧野は一瞬目を丸くするが、何がおかしいのかニコニコと笑って思いがけない事を言い出した。

「うふふっ、ご機嫌ね?なーんだ、もうバレちゃったんだぁ。そんなセンサーついてたっけ?」

「は?」

意味がわからない俺が間抜けな返事をすると、牧野は得意気に大きめの紙袋を差し出してにっこり。


「はいっ、写生セット!これが欲しかったんでしょ?」




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