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みかんの箱(天使の羽根)

花より団子の二時小説と時々オリジナル小説(BLなど)を時々更新中♩
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短編

はらぺこあおむし

キムさん、リクエストありがとうございました

類君とつくしちゃんと子供のお話ですっ



**

はらぺこあおむし

つくしがシャワーを浴びて部屋に戻ると、半年前に生まれた、息子の要にミルクを飲ませているはずの、類がベッドに座っているのが見えた。

「要、もう飲み終わったの?」
「うん なんかお腹空いてたみたいだよ」
「やっぱり母乳だけじゃ足りないのかなぁ~」

つくしは初めての子供ということもあり、母乳育児にこだわっていたが、授乳回数の多さでゆっくり休めないのと、類にもミルクを飲ませたいっと強請られて、夜寝る前にだけは、類にミルクを飲ませてもらっていた。

「ん~ つくしに似て食いしん坊なのかも?」
「やだっ/// そんなとこ似なくても…でも、見た目は類に似てくれて良かったよ」
「そんなに似てる?」
「うん///映し取ったみたいだよ」
「俺はつくしに似て欲しかったけど?」
「ダメダメ!」

つくしは顔を赤くして真面目な顔で言い放つと、類はつくしの膝にゴロンと頭を乗せて、甘えるように見上げながら言う。

「そーかなぁ?可愛いと思うよ?つくしにそっくりな赤ちゃん」
「えぇっ////」

類はつくしの腰に手を回して、少し顔を上げてお腹に顔を埋ずめながら

「つくしにそっくりな女の子育ててみたいな~」
「なんか、やらしい///」
「ん~赤ちゃん作っちゃう?」
「もう////」

類の手が、もそもそと怪しげな動きを見せ始めると、隣の子供部屋から要の泣き声が聞こえてきた。

「あ///起きちゃったみたいだね~ 見てくるね?」
つくしはそう言うと、類がズラしたパジャマを整えてそそくさと立ち上がると、パタパタとかけて行った。

「はぁっ」

残された類は思わず溜息をつく。
要は、赤ちゃんにしてはよく寝る子で、普段はあまり手がからないにもかかわらず、夜に類とつくしがいい雰囲気になりそうになると必ずという程泣き出すのだ。

(赤ちゃんに手がかるのは、すぐに、兄弟=ライバル を作らせない為だっていうしな…)

もちろん、類も我が子は可愛いと思うし、実際目に入れても痛くないっていう程、猫っ可愛いがりをしていた。が…

(要が泣くと、必ず一緒のベッドに連れてくるから、それ以上出来ないんだよな…)

もう一つ溜息をつき、類もつくしの後を追って要の部屋に入ると、つくしがちょうど要を抱っこしようと持ち上げるとこだった。

「つくし…ちょっとそのまま寝かせて」
「え?でも…」
「ん いいから 俺に任せて?」

そう言うと、類は、要をソッと宥めるように手でポンポンっとすると、

「おや?はっぱのうえにちっちゃなたまご。おつきさまがそらからみていいました… おひさまがのぼってあたたかいにちようびのあさです。ポンっとたまごからちっぽけなあおむしがうまれました…あおむしはおなかがぺっこぺこ、あおむしはたべるものをさがしはじめました…」

類がお教を読む様な、平たんな声で、はらぺこあおむしを暗唱しだすと、要は、すぅすぅと寝息を立てて眠り始めた。

「類 すご~ぉい//」
「しーーーっ」
「ご、ごめん//」

類はそっとつくしの背を押し寝室に戻った。

「類ったら、いつの間にはらぺこあおむし暗唱出来る様になったのっ?すごぉ~い//」

「ん~ミルク飲ませた後、毎日読んでたら自然と覚えた。 なんかさ、あれ読むとすぐに寝るから、もしかしたら寝るかなぁ~?ってやってみたらすごい効き目でビビったかも」

そう言うと、類はつくしの腰に手を回して、耳元で甘えるように囁いた。

「俺もおなかがぺっこぺこなんだけど、つくし食べてもいい?」

「///」

その後類は、真っ赤になったつくしを、久方ぶりに美味しく頂きましたとさ。



おしまい



**
絵本の暗唱は実はみかんの得意技です(笑)
みかんのお話は、ダークなのばっかりなので、今回はほんわかで書いてみました。
難しかった~ 上手く書けてるか不安です





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短編

起っき

起っき

「おはようっ ねえ、類起きて?」
「ん~むにゃむにゃ…」

つくしの隣で、気持ちよさそうに眠る類の肩を揺すってみるが、むにゃむにゃといいながら、つくしの手を逃れようと布団に潜り込む。

「るーいっ!!」
「zzzzz....」

いくら揺すっても起きない類に見切りを付けて、つくしはそっとベッドを抜け出して、昨日脱ぎ散らかした服達を掻き集め、類のシャツをガウン代わり羽織ると、さっさとキッチンに向かう。

**

つくしは冷蔵庫を開けて、中身を確認すると、パパッと頭の中で朝食の献立を立てて、鼻歌を歌いながら、ちょこまかと忙しく動き出した。

「ふんふんふんっ♪ 」

レタスやトマト、昨日近所の有名なソーセージ屋さんで買った激ウマベーコンと、卵を取り出しブツブツとつぶやく。

「サラダとベーコンエッグとコンソメスープ…パンがいいかなぁ…?あ!りんごも剥こうっと♪」

サラダは一番に作って、冷蔵庫で冷やすでしょ~ それから…スープは先に作ってオッケーよね…
つくしは頭の中で段取りをつけながら、ショコショコ料理に取り掛かる。

グツグツグツ…

コンソメの優しい香りがキッチンに漂い、あらかた準備も出来きて、後は類が起きたらパンと卵を焼けば完成だ。

つくしは火を止めて、類を起こしに寝室に戻ると、ぐしゃぐしゃのシーツの隙間から、フワフワの茶色い猫っ毛が覗いてる。

くすっ

つくしはそーっとシーツを捲ると、中から最近やっと見慣れてきた、整った綺麗な天使のような寝顔が現れる。

うっ///

やっぱりまだドキドキしてしまう///
つくしは赤くなった顔をブンブンっと振ると、類の肩に手を掛け揺すりなが声をかける。

「類?るーいっ!起きて~!」
「うーん」

類は煩そうにむにゃむにゃ言うだけで一向に起きる気配がない。
仕方がないので、類の耳元で囁くように、

「るーいっ 起っきして♡」

と言ってみると、ビー玉みたいな瞳をパチっと開けて、目を覚ました。

「うーん もう朝?」
「そうだよっ 朝ご飯出来てるから、早く起っきして?」

つくしがそう言うと、類はつくしの手を引いて、ベッドに引き込むと、甘えるように囁いた。

「俺、もう起っきしちゃったみたいだよ」
「えっ?」

つくしが不思議そうな顔で見上げると、類はそっとシーツに隙間を作り、目線で示すと、つくしは真っ赤になった。

「ねっ?起っきしてるでしょ?」
「もうっ///」

その後二人は再びシーツの隙間に潜り込むと、もう一人の類くんが寝んねするまで、つくしはベッドから出られなかったのでした。


おしまい



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短編

6月の花嫁

10000アクセスありがとうございます!

**

6月の花嫁

「ジューンブライドとか日本だと、梅雨にぶつかるから微妙だよね… こんな時期にガーデンウェディングがしたいなんて正気の沙汰じゃないよ…なんならキャンセルしてもいいんだよ?」

類がそう言うと、

向かいっ側で漆黒の大きな瞳を見開いた花嫁が、おもむろに携帯を取り出し、天気予報を見ると、結婚式の予定の日は、6月のこの時期には珍しく快晴の予報で安堵し、拗ねたように類に抗議する。

「残念でした!その日は快快晴です~!まったく、なんでそんなこと言うのよ?結婚式止めたいみたいじゃない…」

そう言うと、ピンク色の頬をぷぅっと膨らませて拗ねた様に類に文句を言う。

「ん~ 俺は止めてくれても構わないけどね?」

類が悪戯っぽい瞳でとんでもない事を言い出すと、花嫁は淋しそうな顔をして涙ぐんだ。

「そんなこと、言わないでよ…」
「ん…ごめん」

そう言うと、類はそっと彼女の華奢な肩を抱き寄せ頭を何度も何度も撫ぜる。

「お前の幸せな顔だけが見たいんだよ」
「う…ん 分かってる…」

類はぷっくりとした頬を両手で挟み、ほんのりと薄く微笑むと、そっとおデコにキスを落とし部屋を出る。

「…」

**

6月の青々としたグリーンに彩られた、透明な空気の中、親しい友人だけが招待された、小さな小さなガーデンパーティーは始まった。

花婿が神父の前で、今か今かと花嫁の到着を待っている。
幾つもの花のアーチを潜り、真っ白なウェディングドレスに身を包んだ、綺麗な綺麗な花嫁が、父親と腕を組みながら歩いてくる。

ゆっくり徒歩を進めながら、二人は花婿の前に着いた。

類「葵…幸せになれよ」

葵「パパ…ありがとう」

類は花婿に葵を託すと、愛する妻の元に戻っていった。

つ「よく頑張ったね」
類「ん…これからは、つくしと二人っきりだね」

淋しそうにちょっと拗ねている類に、つくしは悪戯っぽく言う。

つ「ふふっ不満そうね?やっと二人っきりになれるのに?」

類はちょっと目を見開くと、次の瞬間融けるような微笑みをこぼし、

「これからはつくしだけを愛すると誓うよ」

みずみずしい新緑の空に、類はつくしに、二度目の永遠の愛を誓った。


おしまい


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短編

雪やコンコ

雪やコンコ

はぁ~っ

キュッキュッ

寒暖差で結露した窓を擦って、外を見ると銀世界が広がっていた。

「なんか、寒いと思ったら雪降ったみたいだよ~ 起きてよ~ るーいっ!」

「ん~ 寒い…眠い…zzzzz」

つくしは、隣で眠る類の肩を揺すってみるけど、寝ぼけ眼でむにゃむにゃ言いながら、お布団の中に潜っていく。

「こんなに積もるなんて珍し~のに」

つくしは、せっかくの雪景色を類と見たいのに、類は寝てばかりでまるで興味を示さない。
東京の雪は、いつもすぐ雨に変わってしまって、すぐに汚い茶色の雪景色になってしまうのだ。
通勤が始まる前の、朝一番だけが、真っ白で綺麗な雪が見れる貴重な時間なのに…っとつくしは少し残念な気分になって、思わず悪態を吐く。

「寝太郎め…」

つくしはそう呟くと、お布団から抜け出して、コートとマフラーを羽織り、ヒラヒラと雪が舞い落ちる、幻想的な朝方の景色に飛び出して行く。

アパートの下の駐車場に停まっている車の上に積もった、真っ白な雪をすくうと、小さな雪団子をひとつ作ってみる。

(そうだ…いいこと考えた!)

**

深夜半から朝方にかけて降り続いた雪は、午前中のうちには雨に変わり、もうすっかり溶けてしまった。

シトシトと降り続く冷たい雨の中、類とつくしは手を繋いで、家路に向かっている。
類のもう片方の手にぶら下がるビニール袋からは、今夜のお夕飯の材料の、ネギや春菊が覗いている。

「寒~いっ あ~あ 雪もすっかり溶けちゃったね~」
「そうだね 雪ちょっと見たかったかも…」
「え~っ 何度も起こしたんだよ?」
「ん~ 覚えてない…」

類の返事につくしは思わず、ガクッとずっこけそうになるが、ふっとあの童謡が思い浮かんで思わず、クスっ笑いが込み上げてくる。

「類は雪ではしゃぎ回るっていうより、コタツで丸くなってるイメージだもんね///」
「そう? でも、つくしははしゃぎ回ってそうだね?」
「えへへ///」

二人は顔を見合わせて、微笑み合いながら、アパートに入って行く。

**

夕飯にあったかいお鍋を食べ終わり、つくしは片ずけをしながら、台所からそっと居間を覗くと、類がコタツにもぐりながら眠そうな顔でテレビを見ている。

ふふっ驚くかな…

つくしは徐ろに、冷蔵庫からある物を取り出し、お盆に乗せて類の前に差し出す。

「雪だるまだ…」
「類と一緒に見たかったんだ///」
「ありがとう…」
「////」

類は雪だるまのお礼に、蕩けるような笑みを零して、つくしを抱き寄せた。

おしまい。


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短編

君の匂い

君の匂い


パラリ…

デスクで書類を眺めながめていると、髪が顔に掛かる。

いつも仕事中は、邪魔にならないように束ねている長い髪は、首筋に咲いた紅い印を匿す為に、今日は下ろしている。

ふぅ…

つくしは小さく溜息を一つ吐き、邪魔な髪を耳にかけた時、ふわりと感じた香りに頬を染める。


この香り… 昨夜の…



**



はぁはぁはぁ…


荒い吐息を吐きながら、ズルリと、果てた物を引き抜くと、
身体を反転させて天井を仰ぎみながら呼吸を整える。

つくしの身体を引き寄せギュッと抱きしめて、彼女の髪に顔を埋めると、つくしの髪や首筋から芳る甘い匂いが鼻腔をくすぐった。

「あんたから…俺の匂いがする」
「えっ…?」

強い快楽の余韻に蕩けた表情で見上げるつくしに、ふっと小さく微笑むと、顔に掛かる髪をそっと耳に掛け、露わになった白い首筋に吸いつき紅い印を一つ残す。

「ぁ…ゃ…跡付けないで…」
「ダメ…全部俺のだから…ここも…ここも、ここも。」

そう呟きながら、長い指で、剥き出しの鎖骨に指を這わせ、そのまま小さな膨らみをなぞり、頂きを弾く。

「ん…」
「そんな声だすなよ。また欲しくなるだろ…」

そう言って見下ろす類の目は、濡れたように光り、視線を浴びたつくしは身体の奥が潤むのを感じて身体が震える。

「あんた…は…さ、誰の匂いでも移すのな…」

類は身体の上につくしを抱き上げて、再び愛し始めながら、喘ぐよう囁く。

「だから、俺の匂いだけをいつも纏っていてよ…」

つくしは類の言葉を何処か遠くに聞きながら、切ない、快楽の淵に堕ちていった。


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